画質・音質編 第5回『風の谷のナウシカ』
今からおよそ10年前に、何故か『崖の上のポニョ』に次ぐBD第二弾として世に出ました。
『風の谷のナウシカ』です。
賛否両論(ぶっちゃけ否の方が多い)でしたよね、このパッケージ。
因みに私は作品ごとのイメージカラーと
特徴的なシルエットというシンプルなこのジャケットが大好きです。
後発のBD達もシルエットのチョイスが見事でしたし、
統一感もあるので揃える楽しみがあると思います。
まあこのタイプのジャケットは色褪せし易いのが難点ですけど・・・
さて、中身について語っていきましょう。
画質:3
音質:4
(2021年10月9日編集。元は4・5。)
〇画質
かなり厳しい点をつけました。
確かにDVDと比べると画質の向上は見られます。ですがそれだけです。
綺麗なカットがあると思ったら次のカットはボケボケになる・・・
とにかく画質の乱高下が激しいです。
ジブリサイドは「当時の色を―」とか「変えてしまうのはどうかな―」とか、
BD化の際に語ってましたが、ピンとくる人はイヤな予感を感じ取ったはずです。
「最新技術を使って綺麗に仕上げてしまう」事に抵抗があるという気持ちは分かります。
「なんでもかんでも綺麗にすれば良いってものでもない、それは最早別物だから」
というお気持ちなのでしょう。理解は出来ます。
ですが、折角BDというDVDとは比較にならない大きな器に入れたのに、
傷や揺れ、ボケ等の粗をわざわざ放置するのか、という気持ちがあります。
それこそ作り手の皆さんは上映当時は今よりずっと若く、
目線も新しく、視力もあって、色んな意味で視界が今よりクリアだったはずでは?
と皮肉を言いたくなります。
前も言いましたが作り手側がドヤ顔した時、大体粗雑なものが生まれます。
あと全体的に「赤い」です。
〇音質
とにかく声がハッキリ。ともすればうるさい。
ミックスのバランス調整が上手く出来てない印象です。
せっかくの活劇なんだから5.1chにして欲しかったですね。
特にこれと言って良い点もないです。
〇総評
あれこれ手を加えまくってその度にファンを切れさせてるスターウォーズという例もありますが、
画質や音質が上がって嘆くファンってそんなにいない気がします。
「当時の画質を目指しました!(ドヤァ」という割には記憶の中のナウシカや、
DVDでのナウシカと違いやたら赤味が強くなってますよね。