映画の感想:特別編『シン仮面ライダー』(ネタバレあり)

映画を劇場で観た後に「特別編」と称して感想を書くんですが、

ほぼ毎回途中で頓挫しております。

 

理由は単に時間かけたせいで逆に文字が進まなくなった事です。

 

なので今回は一気に書き上げたいと思います。

 

庵野秀明監督の❛シン❜シリーズの三作目です。

 

『シン・仮面ライダー』観てきました。

※ライダー知識はほぼ無いです。小さい頃に仮面ライダーBLACKをレンタルしてた位です。

 

感想文形式で書くとまた頓挫しそうなので今回は箇条書きでいきます。

そして余力があれば「総評」として文章形式でも感想を述べたいと思います。

 

あ、ネタバレに触れます。ご注意ください。

 

 

〇良かった点

・ライダーのビジュアル

 まずあのロングコートですよね。あれをライダーに纏わせようと決めた人、天才。

 あれ恰好良すぎませんか?本当に素晴らしい。

 あと個人的には襟足が出ているのも大好きです。ここは賛否ありそうですね。

 

・本郷猛の人物像

 「心優しく、自己犠牲をも厭わない正義の怪人」というよくあるヒーロー像ですが、

 遺される家族の事よりも目の前の人質と犯人の身を案じる父親を尊敬し、

 彼の様な人間になりたいと強く思っている。素敵じゃないですか。

 ありがちな「亡き父への葛藤」とか「盲目的な崇拝」じゃない所が良いですね。

 

・怪人達の造形

 若干ライダーの項目と被りますけど、怪人もライダーらしい怪人感を出しつつ、

 安っぽくもならないように見事にデザインされていたと思います。

 特にクモ怪人は素晴らしかったですね。

 

 

〇良くなかった点

・CGがショボい

 これが2000年辺りに出てたら「すごい!」ってなったんですけどね。

 CGを多用するのに基本的にショボいCGなので、

 「長い時間ショボい描写を見せられる」という事になってしまいました。

 

・台詞回しが安っぽい

 シンシリーズが進むごとに顕著になってきてますね。

 アニメっぽいというか、とにかく不自然な言い回しが多いです。

 口癖を連呼するのも複数回あるテレビシリーズならともかく、

 1回こっきりの劇場作品でやられるとちょっとキツいです。

 しかも口癖連呼キャラが複数人いるので更にキツいです。

 

・ボソボソ音声

 シリアスな世界観なのでローテンションなのは分かるんですけど、

 余りにもぼそぼそ喋るので結構聞き取れませんでした。

 特にライダーはヘルメット装着時声が篭るので・・・

 怪人たちみたいに声を加工すれば良かったんじゃ・・・

 

・アクション描写

 クモ怪人戦は素晴らしかったです。ただ上記と被りますがCG戦闘はお人形感が・・・

 あとラスボス戦は急にレスリングが始まってグダグダ感さえ漂ってて・・・

 マジで終始クモ怪人戦みたいな描写だったら良かったのに・・・

 

・シナリオが雑

 AIのくだりいらなくないですか?

 KだかJだかいうロボットも最後まで存在意義がありませんでしたし。

 キャラクターとしては好きになりましたけどね。

 一郎兄さんも意味深な割にあっさり妹にほだされたりして謎でした。

 

・演出が雑

 これが最も気になりました。クールで淡々としてたヒロインが

 唐突に「お風呂入りたい!とか叫び出して「???」ってなりましたね。

 一文字隼人を解放するのも「ときはなてー」であっさり完了しますし、

 その直後にサクっと他の敵にやられるというのは・・・

 なんというか余韻というか情緒がないです。

 そこで出てきたキメラ怪人も「透明マント」という圧倒的なアドバンテージを

 何故か脱ぎ捨てて放棄してしまいます。なんで・・・?

 

 

ざっくりと勢いで書いたら「良くなかった点」の方が多くなってしまっていますが、

まあ人間褒める事よりも貶す事の方が得意らしいですからね。

また余力があれば追記します。今眠くてしょうがないです。