映画の感想:第11回 『ライフ』

前回がライアンゴズリングだったので今回はレイノルズの方で!

まあ主役ではないんですけどね。

でも主要キャラではあります。まあ登場キャラ6人しかいないんですけど。

 

あ、チームに日本人キャラがいます。しかもキャストもちゃんと日本人。

我らがイケオジ真田広之さんです!個人的には某CMが印象に残っています。

 

さて、『ライフ』は宇宙ステーションに滞在する各界のエリート専門家チームが、

火星から帰還した探査機から取り出された生物らしきものに翻弄されるSFパニックものです。

 

で、評点は。

 

好き度:4(オチは6点)

推奨度:5

 

 

〇好き度

この映画、先述の通りエリート集団のはずなのに皆どこかちょっとずつお馬鹿なんですよね。

致命的なお馬鹿さんはいません。皆実直に危機を脱しようとします。

キャーキャーうるさいだけのブロンドガールもいなければ脳みそマッチョな軍人もいませんし、

パニックを引き起こす頭のおかしな宗教家もいません。皆良き人間です。

なのにちょっとずつお馬鹿。それが好きになれませんでした。

展開等はまあ題材がソレなだけあって見えてもいましたし、

終盤そこそこ意外な展開も見せてくれもします。

が、やはり登場人物のひたすらダメダメな行動が気になって・・・

 

 

〇推奨度

SFパニックものですが大してグロくもないですし、全くエロくもありません。

土曜の夜辺りに放送するにピッタリなSFパニックものだと思います。

最近はこういうのやっても数字取れないどころか色々うるさい世の中なのでないでしょうけどね。

悲しいです。

 

 

 

以下ネタバレいきます。

 

 

 

 

 

〇ネタバレ

本当本作って皆ちょっとずつ以下略

冷静でリーダーシップもあって最後は皆を守る為にわざとハッチを開けないでおいた船長ですが、

宇宙ステーションの間近で死亡した為結局はエイリアンは余裕で船に戻ってきますし、

単独行動は厳禁であるシチュエーションで見事に単独行動を起こし、結果死亡する真田広之・・・

彼はすぐに死ぬと思ってたのでかなり最後の方まで生き残ってくれましたし、

最終的に残った2人を守る為に自分が犠牲になってくれました。まあ意味なかったんですけどね。

エイリアンの実験してた人は「やだやだ!僕の可愛いエイリアンちゃんを殺すなんてやだ!」して取り返しのつかない事態を引き起こしますし、

彼が襲われてる時に検疫ルール無視して「彼を助けるんだ!」と喚くヒスゴリラ。

唯一ポカをしなかったのは検疫官のミランダだけですよ。

 

で、最終的にヒスゴリラことデビットが自分を犠牲に

宇宙の彼方までエイリアンごと飛んでいくというありがちな展開に。

嘆くミランダですが地球へ帰還出来る事に心底安心している様子。まあ当然でしょう。

先程まで「二人で死ぬんだね」ってなってましたから。

というか脱出艇の存在思い出すの遅過ぎでしょ。2人に減るまで待たないとまた別の問題が発生してその解決に尺を取られるからなのは明白ですけどね。

 

さて、最終的に色々アクシデントがあったものの無事地球に帰還する脱出艇。

近くにいたアジアンな漁師が船で寄り付いてみるとそこには・・・

 

不気味な菌糸みたいなもので覆われてる船内と「開けるな!」と叫ぶデビット!!!!

 

なんと宇宙の彼方へ飛んで行ったのはミランダ!!!!!

 

直後にミランダが泣き叫びながら遠ざかっていくシーンが・・・

このエグさは良いですね~。このオチだけはかなり良かったです。

脱出艇にデブリがぶつかるあからさまなシーンが直前にあったので大勢の人が「あ」となった事でしょうけど、それでも良いオチです。やられました。

 

ただまあこのオチをもってしても伸びは2点が精々ですね。

理性を失くす程パニックになっている訳でもない(皆命の危機なのに割と良い意味で冷静)のに冷静さとクレバーさが売りのプロ集団が事態が発生した途端脚本に引っ張られる形で知能指数が下げられる展開はやはり見てて違和感がありましたからね。端的に言って面白くないです。

全力で立ち向かうのに敵のが上!って展開を観たかったです。

 

音声が吹替でもロスレスなのが地味に良かったです。はい。