映画の感想:特別編 『スターウォーズ Ep9 スカイウォーカーの夜明け』を観てきました!

ライアン・ジョンソンが「新しい事してやったぜ!ドヤ!」と今までのお約束や伝統を自分勝手に破壊し、シリーズに大きな汚点を生んでしまったEp8から早2年。

完結編となるEp9が12月20日に公開されました。

 

例によってという訳ではないですが、1週間後に当たる昨日、観に行ってきました。

 

ネタバレ全開の感想です。ご注意を。

 

罵詈雑言をどれだけ言っても足りない程にEp8は大嫌いですが、

本作、9はどうかと言われたら・・・。

 

相変わらずガバガバ脚本だし、テンポは悪いし、フォースが万能過ぎるし、

今までの描写と結構矛盾するものが出てきたりとツッコミ所多数です。

ですが、9は8で破壊し尽くされたスターウォーズを何とか修復してまとめ上げたといった感じです。

一言で言うと「こういうので良いんだよ」です。

 

特にルーク!!!!!!!!!

シリーズ伝統の霊体状態で出てきてくれました。あの温かい笑顔を携えて。

彼はレイを今度こそキチンと導きます。

 

偉大なジェダイ、マスター・スカイウォーカーの帰還!

お帰りなさい、ルーク!!!!

 

本作のルークは甥っ子を闇討ちしたり、偏屈な隠居老人であったり、

甥っ子をバカにしたり、レイに適当な指導をしたり、ライトーセーバーをゴミの様に放り投げたりしません。

皆が知っているあの優しきジェダイのルークです。

 

レイがやけっぱちになってライトセーバーを処分しようとした時にそれを拾い上げてくれた。

もうそれだけで私としては満足です。言う事なし。

 

 あとポーが以前のイケメンポーに戻ってましたね。

思えばポーも犠牲者でした。お帰りポー。

 

カイロ・レン改心からのベンとレイの共闘は燃えるものがありましたね。

色々「?」な所もありましたけど、この際目を瞑りましょう。

 

ただ一つ気になるのが、8のルークからそうでしたけど、

今回のシリーズ「力を使い果たしたら消える(死ぬ)」が多いですよね。

多いというか、1~6までそんな描写は無かったんですけどね。

まあレイアとベンはそれぞれの事情で死亡する外なかったので仕方ないのかもしれません。

レイアは演じていたキャリー・フィッシャーの逝去。

ベンはその罪の重さ故です。

 

ハイライトはやはりランドーが味方を大量に引き付けてやってきたシーンと、

レイを励ます歴代のジェダイの騎士たちでしょうか。

私は吹替で観たのですが、クワイガン、オビワン、アナキン、メイス、ルークがいたのが分かりました。

このシーンはベッタベタのベタですが、だからこそ良いんだと思います。

そういう“ツボ”を押さえるのって大事ですから。

ツボを全部(意図的に)外してた8がどうなったかを思い出して貰えれば理解は得られるでしょう。

 

まとめると「あの『もうどうしようもないよね』ってなってた8から頑張ったね」といった感じでしょうか。

正直決して評価は高くないですが、貶す程ではないかな、と。

何よりルークの描き方が良かったですからね。

 

あのルークならライアン・ジョンソンの横で信じられないものを見る顔をしつつ、

悲しみと失望に暮れ、がっくりと肩を下ろしていたマーク・ハミルも笑顔を見せてくれたのではないでしょうか。

 

あ、最後にレイがスカイウォーカー姓を名乗るのは個人的にありだと思います。

でも微妙に違う気もしてます。

「レイ。ただのレイよ」とかでも良かった気がしますね。