画質・音質編 第10回『オリエント急行殺人事件』(UHD)

オリジナルではなくリメイク版の方です。2017年の。

そう言えば次回作が今年公開のようですね。楽しみです。

とある所でこの有名な作品の“犯人”自体はネタバレされてたものの、

ストーリーそのものと豪華な列車内の雰囲気のお陰で十二分に楽しめました。

 

画質:10

音質9

 

 

〇画質

本作は65mmフィルムを70なんたらうんたらにどうのこうのしたとかなんとか。

大変投げやりな説明になってますがごめんなさい、素人にはこれが限界です。

まあとにかく素材が良いってことです。

しかし素材だけ良くても駄目なのが料理と映像作品。

そして本作はというと・・・見事な調理です。

切れ上がる解像度とフィルムらしいたおやかさが同居している素晴らしい出来です。

BDの時点で高画質だった本作ですが、UHDにおいてをや、です。

途中途中映し出される大自然の美しい景色、列車内のお洒落な造り、

そして登場人物の服や髪の子細に至るまで見事に描写しています。

 

私この映画の様な少し前の西洋人の服装が好きなんですよね。ビシっとしてるのが特に。

それがこの高画質で観れたのは正に眼福でした。

 

 

〇音質

音声はAtmos化しております。ドンパチの無い作品でどう活用してくるか謎でした。

しかも推理が中心のサスペンスです、本作は。「Atmosの意味あった?」となる事さえ危惧しました。

が、杞憂でしたね。しっかりとBDの音声から進化しておりましたとも。

まず劇伴。これは当然包囲感や迫力が増しています。

そして列車が豪と音を立てて進むシーンなんかもしっかりと分かるレベルで上スピーカーが活用されています。

あと何か所かはっきりと上からの音として鳴るシーンもあり、その時は思わず上を見てしまいました。

総じて鳴るべき所で鳴り、それもしっかりと鳴っている。素晴らしいAtmos化でしたね。

BDを持っておらず本作の購入を考えておられるなら迷わずUHD盤を選びましょう。

価格差を埋めてくれることは必定、オススメです。