画質・音質編 第2回『ブレードランナー』(UHD)
早速第2回。この手のレビューではド定番の『ブレードランナー』です。
余談ですが、タイトルに(UHD)とついてるように、UHD盤のレビューになります。
画質・音質レビューは細かくカテゴライズせずに一つまとめのページを作って、
そこにリンクを作っていくというこれまた某所を丸パクリする方式にしようかと。
さて、気になる評価はというと・・・
画質:9
音質:10
〇画質
はい。早速高得点です。満点ではないですが。
まあお気に入りの盤を持ってきてるから点数高くなるのはある種当然なんですよ!
許して!
本作は特撮部分は65mmフィルム、それ以外は35mmフィルムが使用されているそうです。
物凄く乱暴に言うとフィルムはサイズが大きい程綺麗に撮影出来ます。
それを踏まえて申し上げると、特撮部分は
「なんじゃこりゃ!?」と思わず驚いてしまう程綺麗です。
通常の35mmパートもお見事。BDも持ってるんですが、
そこから順当な進化というか、ブラッシュアップがなされたな、といった印象です。
しかし画面を磨き上げた弊害(と言っては大袈裟ですが)か、
フィルムグレインがBDよりも激しく、ハッキリと出てしまっています。
フィルムグレインって結構評価が分かれますよね。
「フィルム特有のノイズ」と断じてしまう人もいれば「これぞフィルムだ!」と絶賛する人もいる。
まあ殆どの方が「味わい」と肯定的に捉えていらっしゃるようですけど。
作り手サイドは完全デジタル作画なのにわざわざそれっぽいフィルターをかける変人拘りの強い人もいるみたいですね。庵野監督や押井監督とか。
私としては割と好感触というか、結構好きです、フィルムグレイン。
でも本作の場合BDがまず先にあり、UHDはそれとの比較の面も強いので初見時は「ん?」とはなってしまいました。
そういう意味での1点マイナスな訳ですね。
〇音質
音声がAtmosに進化しました。でかした!
トップスピーカーを付ける前にも再生してましたが、その時点で音の良さが明確でした。
非常に素晴らしい出来だったBDの音の更に上を行く出来に拍手喝采です。
第1回で絶賛した『AKIRA』より更に6年も前の映画です。
それがこれ程までのものとは・・・
「ハリウッド映画と日本の、それもアニメ映画と比べられても・・・」とお思いかもですが、
同時代のハリウッド映画と比べても本作の音の出来は異次元です。
トップスピーカーから降り注ぐ音。最早心地良さすら感じられます。
「UHDで音の良さを手っ取り早く感じたいならコレを買おう!」
自信をもってそう言えます。
〇総評
BD時代に「やっと本来のモノを発揮出来た」と監督が言ってた記憶がありますが、
それを順当に磨き上げたのがUHD版です。
BDから買い直した価値は間違いなくあります。皆さんも是非。
余談ですが、冒頭の木のロゴ(?)の発色が
BDと比べて段違いで良くて笑ってしまったのはここだけの話です。