画質・音質編 第1回『AKIRA』

記念すべき1作品目はジャパニメーションの名を世界に轟かせた1988年の傑作アニメ『AKIRA』です。

 

あ、勿論評点は1~10の10段階評価です。

 

画質:6

音質:10

 

 

〇画質

確かにDVDよりかは良いです。

発色も良いですし、輪郭等もクッキリです。

ですが、気になる点が多いです。

まず額縁仕様。

これは何かというと、上下左右にそこまで広くはないですが黒帯がかかっています。

まさに額縁。

当時のテレビの仕様との兼ね合いもあってこうなったとか聞きましたけど、

にしても残念としか言いようのない仕様です。部屋を暗くすれば気にならないとか言わないで

そして目立つ、傷・ホコリ等のヨゴレ・ガタつき!

これは看過出来ません。

発売元のバンダイビジュアルの担当者さんは色々自信満々な事を述べていた様ですが、

作り手がドヤ顔してる作品って大体ダメですよね。

AKIRA』もその法則に巻き込まれてしまいました。

 

 

〇音質

そして作り手サイドがドヤ顔しなかった方がコチラです。

1回目から満点出しました。でもそう評価しても何も間違ってないと自信を持って言えます。

すごいです。とにかくすごい。

冒頭のクレーターが顔を覗かせるシーンに鳴る太鼓の音(太鼓で良いですよね?)

もうそこから「え・・・?」となります。

「お金をかけてサラウンドシステムを組んだ甲斐があった」といきなり一種のゴールを味合わせてくれます。

88年の、日本作品の、アニメ映画で、この音の凄さ。

ちょっと信じられません。

同時代のアニメ映画・実写の邦画そして洋画ですら『AKIRA』レベルは中々いないでしょう。

私の知る限り『ブレードランナー』くらいでしょうか。

「サラウンドを組んだらまずコレを再生しよう!」と言いたいです。

本当に素晴らしい。ただただその音作りの情熱に称賛を送るばかりです。

 

 

〇総評

音の良さはオーパーツと言えるほどの凄さ。

是非ともその威力を体感して貰いたいものです。

 

ところで来年の4月にUHD版が出ますね。

Atmos対応じゃない所が残念ですが、今度は画質の方も頑張って貰いたいですね。

しかし何故AKIRAの舞台である2019年にリリースしないんでしょ。

わざわざ2020年に出すんです、そこそこの出来じゃあファンは満足いかないでしょうね。