映画の感想:第1回 『ガールズ&パンツァー 劇場版』

記念すべき映画の感想第一弾は『ガールズ&パンツァー劇場版』です

 

好き度:10

推奨度:9

 

初回から高めの評点なので今後のインフレを既に心配してしまいますね、

我ながら。

しかしながらそれだけお気に入りの映画だという事でもあります。

 

〇好き度

そもそも私がガルパンに出会ったのはこの劇場版から。

以前より存在は認知していたものの「人死にが出ないから」という我ながら酷い理由から未視聴でした。

それが知人から「劇場版めっちゃ面白いよ。テレビ版見てなくてもいけるし、4DXなら迫力満点」と熱く語られ「そこまで言うのなら」と劇場へ突撃、見事白旗を上げる事になった訳です。

 

テレビ版未見の私には非常に助かった「3分で分かるガールズ&パンツァー」、

知っていればニヤりと出来る小ネタ、大迫力の音響と振動!

劇場を出る頃にはすっかりガルパン好きになっていた私がいました。

そこからテレビ版を一気にレンタルし、OVAも見、遅まきながら(劇場版の)BDも手に入れました。

ヘッドホンを普段から使っていた私は「普通のヘッドホンでもサラウンドが楽しめる」

という触れ込みのDTS Headphone:Xも非常に魅力的でした。

この辺りを語る出すと話が大きく脱線してしまうので結論だけ書くと、

現在は5.1chのサラウンドを組みガルパンの迫力の音響を楽しんでいます。

 

現在は「は~見終わった!ガルパンやっぱり面白いな~さて、ガルパン観よう」となる位大好きな作品になりました。

 

〇推奨度

ガルパンは「努力・友情・勝利」といった少年ジャンプの様な要素の詰まった、

美少女アニメであり現代のスポ根ものであり、青春ものでもあります。

戦車を使用する“戦車道”という架空の荒唐無稽な武道が題材ですが、「こまけぇこたぁいいんだよ!」と言わんばかりの思い切りの良い「特殊なカーボンに守られているから大丈夫」というある種爽やかさすら感じられる設定、製作陣が「パンチラはさせない」と述べている様にあからさまなお色気要素はほぼ無く、90年代であれば普通に18時台、下手したらゴールデンタイムでも全然放送されていたであろうレベルに健全化のなされたアニメです。

なのでアニメが苦手でなければ万人にオススメ出来る作品だと私は思っています。

 

 

〇ネタバレ

ここから内容そのものに触れていきます。ネタバレ注意です。

 

 本編開始、第一声を発したのは聖グロの隊長、ダージリン

初見時は「余裕しゃくしゃくだけど追い詰められてるよね?大丈夫なの?」と勝手に心配してました。

「ほら、後輩っぽい子(オレンジペコ)も弱気になってるよ!」と。

しかし知波単学園という明らかに旧日本軍をモチーフにした脳筋軍団が突然突撃を敢行、案の定大失敗に終わるという結末に。

雪の進軍が流れ出した瞬間思わず吹き出しそうになりました。

「天は我々を見放した!」と言いたくなったのはきっと大洗チームの面々の方でしょうね。

 

そんなエキシビションマッチは大洗知波単連合の敗北ながらも実に爽やかな雰囲気の内に終了。

さて、これからどうなるのかなと思った矢先に再度の廃校決定という、

テレビ版からのファンはきっと色んな感情を抱いたに違いない展開に。

テレビ版を視聴した後の私も流石にこの展開はかなり強引に感じますね。

でも何度考えても他に全ライバル校と共闘という展開に持っていく案が浮かびません。

なのでこれはこれで良かったんだと思います。

 

さて、大学選抜チームとの闘いですが、ライバル校の面々が続々と仲間に加わっていくという展開は何度観ても熱いものがありますね。

そこからの各校代表の作戦会議のコメディ色たっぷりの取っ散らかった会話も最高です。

まほに睨みつけられて怯むカチューシャや、まほにたしなめられてシュンとするエリカ。

「じゃあお前はどうなんだ」と言われて大真面目に作戦名とその由来を語り、桃ちゃんに「長い!」とつっこまれちょっとムっとしてるまほなどなど。

殆どまほ絡みのシーンチョイスですけど、私はエリカさんが好きです。

 

カチューシャが号令を出した瞬間、爆音と共に謎の飛来物が撃ち込まれるシーンや、

それを撃ち込んできたカール自走臼砲を見て「ごっじみでるぞぉぉぉ!」とセリフに濁点付きまくりのアンチョビ絶叫シーン、直後の継続高校の大立ち回りなどの素晴らしいシーン。

そして「別に死ぬわけではない」と分かっているのに何度観ても目頭が熱くなるプラウダメンバーの散り様。

特に劇場版からの追加キャラであるクラーラが「ごきげんよう」と挨拶するシーンは毎回泣けます。

 

T28重戦車登場シーンで流れた『When johnny comes marching home』が流れた時は鳥肌が立ちました。

なんか好きなんですよね、この曲。まさかこの曲がこの映画で流れるとはかけらも予想していませんでしたしね。

この強敵を倒したのはサンダースナオミ車と、聖グロダージリン車。

見事撃破したもののダージリン車は犠牲に・・・。

しかし撃破されるシーンを直接描かなかった所がなんというか「強者の散り様」の様に思えて熱くなるものがありました。

 

あとは落ち込むカチューシャを励ます大洗メンバーだとか、観覧車先輩だとか、

マカロニ作戦2だとか、「スリップするのか?」とスリップストリームを知らないエリカさん可愛いとか色々ありますが、良いシーンを全部上げていくと=全部の展開になってしまうので割愛しますね。

 

あ、でもこれだけは言わせてください!

カチューシャを肩車してる時のエリカさんのなんだか優しい表情、ここ本当良いんですよ!

テレビ版ではただの嫌なヤツ、劇場版でも「急造チームでチームワークぅ?」と嫌味を飛ばす子なんで誤解されがちなんですけど、本当は良い子なんですよこの子!本当に!

 

取り敢えず、良さを語ればネタバレになる、しかし良い作品であるという事は伝えたいというファンの気持ちから生まれた「ガルパンは良いぞ」は至言だと思います。

 

以上です。